moiのブログ 日々のカフェ season3

東京・吉祥寺の北欧カフェ「moi」の店主によるブログです。基本情報は【about】をご覧ください。

盆回り

まったく<刷り込み>というのは恐ろしい。 たとえばオーダーが立て込むなどして取っ散らかっているとき、脳内で自動的に再生される音楽がある。それは、昭和に育ったよい子なら誰でも知っているあの曲だ。そう、毎週土曜日の夜放送されていたドリフターズの…

GWの営業について

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いよいよGWですね。画像は、中国で出土した「晋」の時代のものと思われる<鯉のぼりの化石>です。ウソです。 遅くなりましたが、GWの営業予定のご案内です。 火曜日および3日(祝)お休みを頂戴致しますが、その他は通常通り11時30分(土日祝12時)〜19時…

マッティ

<出かけたいのに、ドアの外に住人がいる。>…… <見知らぬ人と、エレベーターで2人きり。>…… <ナマケモノだと思われたくなくて、具合が悪くても出社。>…… カロリーナ・コルホネンの『マッティは今日も憂鬱 フィンランド人の不思議』(方丈社)には、典…

ゴブラン

体調がよくなかったので、予定を変更して『19世紀パリ時間旅行〜失われた街を求めて』と題された展覧会を練馬区立美術館でみる。 とはいえパリ、ことさら19世紀のパリについては不案内ゆえ、まずはフランス通のオーナーがやっている地元のカフェに立ち寄って…

ペディグリーチャム殺人事件

ペディグリーチャム殺人事件。朝、目がさめてぼんやりしていたら唐突にそんなコトバが思い浮かんだのだ。いきなり何が言いたいのだ? まったく、脳ってこわい。ぼくにとって、脳は真っ暗闇で、そのなかを無数のコトバが蠢いているイメージ。彼らは、指令がき…

あめとむち

帰り際、にっこり笑って「1年ぶりくらいに来ました! 美味しかったです!」と声をかけてくださった若い女性のお客様。「あげていい?」「いいよ」という会話の後、「どうぞ!」と言って持っていたアメを手渡してくれた小2男子。 もうやめてやるーーー と叫…

開店前のパン屋のパンが

朝、パン屋の前を通る。パン屋はまだ閉まっている。その開店前のパン屋から、いままさにパンを焼いているなんともいえずいい匂いが漂ってくる。パンが食べたい、パンが食べたい、いますぐパンが食べたい……。かつて、フランスのさる高貴な婦人はこう言ったそ…

カワイイ

カワイイ(「cawaii」)というタイトルのティーン向けのファッション誌、昔なかったっけ? それはそうと、先日来店したたぶん4歳くらいの女の子が、店に置いてあるノルウェーの絵本『キュッパのおんがくかい』を眺めながらしきりに「見た目はカワイイけど、…

「ジャズる」と「ロックンロール」

フランス・ギャルに「ジャズる心」というタイトルの曲があることは、わりかし多くのひとが知っていそうだ。<ドキドキする>とか<ワクワクする>、あるいは<ザワザワする>とか、きっとそんなニュアンスだろう。原題は「Le Cœur Qui Jazze」。「Jazzer」と…

分別

厳格な清掃員がやってきて言う。「ゴマと梅干しの種、ちゃんと分別してくださいね」ーーー 夢。

いいのか? 本当にいいのか?

小学生のまだ低学年くらいだった頃、親に連れられて入ったソバ屋でテレビを観ていたとき、いまアメリカで話題のバンドみたいな内容でロックバンドの「キッス」が紹介されていて、その白塗りメイクのおどろおどろしさに衝撃をうけソバを口から半分出したまま…

ディズニーのシリー・シンフォニー

Silly Symphony Flowers And Trees 荒れ模様の朝。窓から眺めると、みどり色のグローブのように枝の先に葉をつけた木々がわっさわさと揺れていて、まるクネクネと踊っているようにみえるーー ああ、あれだ、「シリー・シンフォニー」というディズニーの初期…

誰でも知っていると思うなよ

駅でホームの階段を駆け下りようとしてギョッとした。巨大な彌生ちゃんと目があったからだ。正体は、正面に貼られた開催中の展覧会の巨大ポスター。ここで大事なのは、ぼくが<草間彌生を知っている>にもかかわらず驚いたことである。たとえば幼児とか外国…

賛歌

コスプレというものがあるが、その要領で、詩人になりきって詩を書いてみた。シュークリームを買った俺はえらいという詩である。 ーーーーー 家は買えないが、おれはシユウクリームを買う。 家は味気ないが、シユウクリームはうまい。 シユウクリームは冷や…

野の羊

このあいだの雨の日、フィンランドで研鑽を積んだ声楽家駒ヶ嶺ゆかりさんのミニコンサートを聴いてきた。「野の羊」という曲がよかった。大木惇夫の詩だ。男がひとり草原にやって来てつぶやく。「野っぱらはいいな。いつ来てみてもいいな。」気づけば、遠く…

円波

恩地孝四郎の「円波」。中国で出会った、池の桟橋で洗濯をする少女の姿を木版画にしている。戦後は丸や四角を思いきって配したような抽象的な作風に変化してゆくが、これが制作された昭和14(1939)年はちょうどその過渡期にあたる。乱暴に、画面下から上へ…

みかけによらない

つい最近になって知ったことのひとつに、ソメイヨシノはバラ科というのがある。お前いつからバラだったの? ちょっぴり裏切られた気分で、桜の樹の前で立ち止まり思わずつぶやいた。思えば、トマトだってあんな顔してて実はナス科だったりする。もしも14歳だ…

サルミアッキ愛

フィンランドにコスケンコルヴァというウォッカがある。左が先日お客様からいただいたラクリッツ味、右がスタッフからもらったサルミアッキ味。ラクリッツというのは甘草(カンゾウ)というハーブのエキスからつくるドロップあるいはグミのお菓子で、それに…

helsinkitypo

helsinkitypo その名の通り、ヘルシンキの街で採集されたタイポグラフィーの数々を陳列したブログ。写真家のイルッカ・カルッカイネンがライカで撮影した写真はどれもうつくしく、ヘルシンキを散策しているような高揚した気分になることができる。

今週の営業について

この週末は、思いがけずアクシデントで営業ができず申し訳ありませんでした。念には念でお休みさせていただき、おかげさまで発熱もせず体調含め問題なく復帰できそうです。ただし、お休みが立て込んでしまいましたので、今週は少しイレギュラーな営業時間と…

2月5日(日)までお休みします

ここ数日、鼻水がとまりません。ああ、ついに花粉シーズン到来だなぁと思いつつ、薬を処方してもらうため病院を訪れたところ、なんとインフルエンザの判定が出てしまいました。病院で体温をはかったら35度だったのですが。。 先生も、当初は「(熱がないし)…

今週(2/1〜2/6)の営業について

今週もいろいろ変更があり申し訳ありません。 ★まず、2月2日(木)は都合によりお休みを頂戴いたします。したがって、2月2日分のフィンランド風シナモンロールのテイクアウトも併せてお休みとなります。 ★また、提供メニューにも若干の変更がございます。 2…

25日(水)お休みします

都合により1月25日(水)はお休みを頂戴いたします。 よって、24日(火)25日(水)は連休となりますのでよろしくお願いいたします。今週は、その他の日程は通常営業です。ご来店お待ちしております。 店主

1/15(日)お休みします

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今週1月15日(日)は、都合により臨時休業とさせていただきます。その他の日は通常どおりの営業です。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い致します。

『マリメッコ展』感想

Bunkamuraザ・ミュージアムで『マリメッコ展 デザイン、ファブリック、ライフスタイル』をみる。 時代の変遷とともに、マリメッコはどう変わり、また変わらなかったのか。そんなところを気に留めながら会場をみてゆく。 創業者であるアルミ・ラティア、そし…

待機と飛翔

あけましておめでとうございます。酉年にちなんで、先日美術館で出会った一枚の「鳥」の絵を。 畑中優「意志*」(2011 板・油彩 15.7×22.6cm)。 これは、仏文学者で音楽や美術にかんする著作も多い粟津則雄がかつて収集し、その後練馬区立美術館に寄贈した…

moi納め・moi始めのご案内

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今年も残すところあとわずか、恒例の「moi納め」「moi始め」のご案内です。年内は大晦日まで営業! 年始は5日より通常営業いたします。ひさしぶりに行ってみようか、いつも行ってるけど景気付けに行ってやるかという皆様、お待ちしております。もちろんこの…

ランミンヨウル、ひるねこブックス、下町風俗資料館とルナパークの幻影をめぐって

昼過ぎ、谷中のギャラリーTENに到着。毎年、オープン以来お世話になっているフィンランド好きのお客様方が、ここで『Lämmin Joulu〜あたたかいクリスマス』というグループ展を開催されている。 フィンランドをモチーフとしたハンドメイドのバッグやアクセサ…

シャーリイ・ジャクスンが描くうすら寒い世界

シャーリイ・ジャクスンのビターな短編集『くじ』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読む。断っておくとこれ、いわゆるミステリじゃないです。ブラックユーモア+サイコ・スリラー+奇妙な味がブレンドされた物語が22編。 表題作となっている『くじ』は、雑誌「ニ…

2016年に出会った音源から

2016年は、ぼくにとっていままでとはまったく違う音楽との出会い方をした一年となった。それは、Amazonの音楽聴き放題サービス「プライムミュージック」を使うようになったことが大きい。 元々、こと音楽にかんするかぎりぼくは〝雑食系〟ではあったのだけれ…