17.07.2018
どうやら、この世界には3つのタイプの人間がいるらしい。「ノブナガ型」に「ヒデヨシ型」、そして「イエヤス型」だ。
ホトトギスに引っ掛けて、3人の「武将」のまったく異なる気性をあらわした俳句はよく知られている。
というあれである。
たとえば、日陰のないところに日陰をつくるという「日傘」の発想は「ヒデヨシ型」である。「イエヤス型」だったらどうするか。待つのだ。ひなたで、とにかく日がかげるまでずっとじっとしているのだ。たぶん、死ぬ。チャンスが到来するその時まで粘り強く待つことで天下を手中に収めたとされる徳川家康だが、だめなんじゃないか? 家康。
プレミアム・フライデーはどうだろう? 個人消費を高めるため、日本政府と経済界が中心となって立ち上げた消費マインドを刺激するための休暇制度である。金曜日を半日お休みにし、土日とつなげて2.5連休にすることで消費に対してより意欲的になってもらおうという発想はまさに「ヒデヨシ型」のそれだが、その結果はというとご存知のとおり。
ここからわかるのは、ひとくちに「ヒデヨシ型」と言ってもさまざまなヒデヨシがいるということだ。プレミアム・フライデーをかんがえたのは「ヒデヨシ型」の人間にちがいないが、それは「世の中がぜんぜん見えてないヒデヨシ」である。会社で、もっとも部下になりたくないのは、こういうタイプの上司だろう。
ヒデヨシもイエヤスもダメということになれば、あとは「ノブナガ」に頼るほかない。ノブナガだったらどう言うだろう。
「殺っちまえ」。
おい、だれか、ほかに武将はいないのか?
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午前中はあれこれ家の片づけ、午後は病院へ見舞いに。あとは、上に書いたようなことをかんがえていたら休日が終わっていた。