【9/15公開インタビュー】フィンランドのカルチャーについておしゃべりします
9月15日(土)19時より、一風変わったイベント(のようなもの)を開催します。
先日、『北欧デザインの巨人たち あしあとをたどって。』(ビーエヌエヌ新書)、『北欧とコーヒー』(青幻舎)、『ストーリーのある50の名作椅子案内』(スペースシャワーネットワーク)などなど数々の著書でおなじみのデザインジャーナリスト萩原健太郎さんから、唐突にこんな話を持ちかけられました。
「え〜と、取材でフィンランドの音楽とか映画とかの話について岩間さんに聞かせてもらいたいんですけど、せっかくだから興味あるひとも一緒に参加できるよう公開しません?」
そして、なんだかよくわからないうちに「あ、うん、いいですよ」と返事をしてしまっていて、気づけば日程も決まってしまいました。もちろん、いくら好きとはいえ、ぼくはフィンランドの映画や音楽についてのスペシャリストではありません。なので「お勉強」的なお話はできないと思いますが、映画や音楽などフィンランドのカルチャーを通してぼくのかんがえる「フィンランドらしさ」をお伝えすることはできるでしょう。
というわけで、萩原さんとぼくとの北欧談義のような感じになると思いますが、「フィンランド同好会」みたいなノリで一緒になって話を聴いていただける方のご参加をお待ちしております! 漫才にならないよう気をつけます。。
◎公開インタビュー「フィンランドのカルチャーをめぐって」
日時 9月15日(土)19時より20時半
会場 カフェモイ(吉祥寺)
出演 聞くひと:萩原健太郎(デザインジャーナリスト)
聞かれるひと:岩間洋介(moi店主)
参加費 1,000円(お茶代)
お申し込みは、cafemoimoi★ybb.ne.jp までお名前、人数、お電話番号を添えてお申し込みくださいませ。返信をもって受付完了とさせていただきます。(送信時に★を@に変換してください)
9/9追記 おかげさまをもちまして満席となりましたため、いったん受付は締め切らせていただきました。キャンセル等が出た場合、あらためてご案内させていただきます。
すでにとてもゆる〜い会になりそうな気がしておりますが、お気軽にご参加ください(一緒におしゃべりしましょう)。
01.09.2018-02.09.2018
◎01.09.2018
夢のつづきで、わけの分からないことを考えながら目をさますことがある。それまで見ていた夢ときっとなにかしら関係があるのだろうが、肝心の夢の中身はすでに忘れてしまったいるので、ただ「それがなんだよ」というモヤモヤした気分だけを起き抜けに味わうことになる。たとえば、今朝、起きると同時に頭に思い浮かんだのはこんなことだった。ーーー 「警官が、うっかり非番の警官に職質してしまう頻度はどれくらいなものか」。
なんだそれは。自分がどんな夢を見ていたのか、むしろ気になるところだ。とはいえ、たしかに「非番の警官」はわりかし職質されがちなんじゃないかという気もする。だいたい目つきが悪い。職質を回避するため、先に敬礼などしてさりげなく身分を明かしたりするのだろうか。それとも「同業者」を見分けるコツなど実はあったりするのだろうか。こんど、警官をやってるいとこに尋ねてみよう。
土曜日は一日中すっきりしないお天気。降ったり止んだり、場所によっては雷雨があったり。週末らしいにぎわいとは程遠い1日。弱ったものである。
帰りがけに、メンバーからの「うれしいお知らせ」があると聞き、新宿タワーレコードの「フィロソフィーのダンス」インストアイベントに立ち寄る。開始ギリギリに到着したためイベントエリアには入場することができず、外側の売り場から眺める。そしてその外側にもひとが溢れていて、回を重ねるごとに目に見えてファンの数が増えていることを実感する。まさに「ブレイク前夜」的光景。インストアでのイベントもそろそろ限界というところまで来ているようだ。「うれしいお知らせ」は、12月16日の品川ステラボールのワンマンライブを皮切りに、全国9カ所を回る初のツアーが決定とのニュース。とくに東京公演は前回同様バンドセット、しかもよりパワーアップした内容になるとのことで、12月16日は当店ランチタイムのみの営業となることが決定いたしました!?
◎02.09.2018
日曜日。夏のあいだスイスではたらいていたスタッフが帰国、またしばらく店を手伝ってもらうことになった。さっそく仕事の話だけでなく、滞在中のエピソードなどスイスにまつわるあれやこれやを教えてもらう。たとえば、「スイス三大名花」とはリンドウ、アルペンローゼ、それにエーデルワイスのことを指す、とか。
ところで、エーデルワイスと聞いてまず真っ先に思い出されるのは小学校で教えられたミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の挿入歌である。♪エ〜デルワ〜イス、エ〜デルワ〜イス、か〜わいい花〜よ〜というあれだ。そしてべつに調べることもないまま、なんとなく純白の可憐な花なのだろうと思ってきょうまできたのだが、せっかくなのでこの機会にとググってみた。なんか、ちょっと想像してたのとちがった。興味のある方は検索してみてください。
それと、おみやげにもらったチョコレートのパッケージに「Nice To SWEET You」と書かれているのを見て、なにもダジャレ好きは日本のおっさんだけじゃないんだとホッと(?)したのだった。
それはそうと、ここ3年くらいというもの、低空飛行どころか、そのまま海に潜ってついには深海にまで達してしまうのではないかという精神状態で過ごしてきた。そして、このままずっとカレイのように海底の砂に潜って静かに生きてゆくのだろうなあとぼんやり考えていた。ちなみに、一見したところそんなふうには見えないところがぼくのすごいところである!?
ところが、やはりそうは見えないだろうけれど、そんなぼくもここに来て急浮上しつつある。まあ、自力でというよりは引き揚げてもらっている感覚の方が強いけれど。そんなわけで、今年の初め、気分を変えようと何年ぶりかで買い求めたもののそのまま放ったらかしになっていた手帳にも急に予定などマメにつけ始めたりして。
29.08.2018-31.08.2018
◎29.08.2018
すっかり宿題(日記)をためこんでしまった。
宿題といえば、子供のころはいつもきまって8月31日に泣きながら、深夜までかかって片づけたものである。〝体罰フリー〟なあの時代、宿題をやらずに始業式に出るというのは、指を詰めさせられても仕方ないくらいの覚悟を必要とした。いまは、宿題を出さなくてもたいして叱られることもないと聞いたのだがほんとうだろうか? それに、だいたい新学期じたい最近では9月1日にスタートすると決まっているわけではないらしい。おなじエリアでも、学校によっては8月の最終週から始まったり、9月から始まったりとバラバラなのだとか。
そんなに長く生きたつもりもないが、それでも「宿題は8月31日の深夜に泣きながらやるもの」という「あるあるネタ」がもはや通じない世の中になっている。
◎30.08.2018
つい先日のこと、赤坂の迎賓館で藤田嗣治の絵を観てきた。もともとは、昭和10(1935)年に当時銀座にあった洋菓子店「コロンバン」の天井画として制作されたものだが、戦後その6点すべてがここ迎賓館に寄贈された。じつはここしばらく、ぼくはとある関心から戦前の「銀座コロンバン」についてずっと調べている。その関係で、どうしてもこの一連の藤田の天井画をいちどこの目で見ておきたかったのである。
6枚の絵にはそれぞれ、リンゴの樹、オリーブ、樫の木、ポプラの木、葡萄、それに柳がロココ調の淡い色彩で描かれ、四季の移ろいや田園風景とともに母子や恋人たちの様子が優雅な筆致で表現されている。そのボンボンのような甘美さは、本場のフランス菓子にこだわった「コロンバン」の店内を彩るにふさわしい。以前見た古い写真では、これらの作品は天井画といっても客席の真上にではなく、客席の両サイドに3枚ずつ窓の上に角度をつけて飾り付けられていた。パノラマではないものの、どの作品もおなじように絵の上1/3ほどが絹糸のような雲がたなびく水色の空になっているのは、目の端にはいったとき、空が頭上に広がっているような視覚的効果をあたえるのを狙ってのことだろう。
藤田は、この作品を描き上げる2年前の昭和8(1933)年、いったんパリでの生活を切り上げ帰国している。帰途、藤田はブラジル、アルゼンチン、ペルーといった南米各地に立ち寄りそこで多くの刺激を受けているが、なかでも強い印象を受けたのはメキシコの壁画運動だった。藤田によれば、当時メキシコでは国がベテラン、新人にかかわらず巨大な壁画の制作を画家に依頼し、国民が知らず知らずのうちに芸術に触れるような機会を生み出していたのだった。いわゆる「パブリック・アート」である。
帰国した藤田は、経済的理由もあるが、なにより「不調和不整理の見本」ともいうべき東京に美意識を根づかせるべくパブリック・アートとしての壁画を熱心に制作するようになる。そして、昭和9(1934)年のブラジル珈琲宣伝販売所(銀座・聖書館ビル)を皮切りに、日本各地の百貨店や小売店を舞台に巨大な壁画作品を発表してゆく。コロンバンの天井画もまた、そうした一連の流れのなかで制作されたものである。
コロンバンとしても、ちょうどこの昭和10年はひとつの「節目」にあたる年だった。当時、銀座にあった店舗ふたつのうちひとつを閉め、銀座6丁目の角(現在アバクロがあるところ)の本店にすべてを集約することにしたのである。ついては、よりお菓子は本格的に、客席は豪奢にする必要があり、オーナー門倉國輝とも親しかった藤田嗣治に6点の天井画の制作を依頼したのだった。藤田としても、知らず知らずのうちに客が目にすることになるカフェの天井画の制作依頼は、パブリック・アートという点においても願ったり叶ったりだったろう。
戦前の一時期、多くの芸術家や実業家たちがこの絵の下でコーヒーを飲み、お菓子を楽しんでいたと思うと、もうそれだけで時代のざわめきが聞こえてくるようにさえ感じられるのだった。
◎31.08.2018
お店を開けて、その日最初のお客様が感じのいいひとだと、その日1日とてもよい日になりそうで気分よいスタートが切れる。きょうがまさにそんな日だった。なので、開店間もない時間に足を運んでくださるお客様は、ぜひ通常の2割増しくらいの笑顔でお越し願えればと思います。
そして9月8日(土)のアアルトコーヒー庄野さんとのイベント「ミステリと、アアルトコーヒー」お席が半分ちょっと埋まってきました。お早めに。ミステリとか知らなくてもぜんぜん楽しめるイベントになると思いますのでぜひ。すでにお申し込みのお客様からは、庄野さんと岩間がふたりで喋っているところを眺めるのが楽しみという声も
いただいております。まあ、たしかにレアな光景にはちがいない。ご希望なら一緒に記念写真も撮りますよ。笑
【9/8イベント】ミステリと、アアルトコーヒー
読書の秋到来を前に、アアルトコーヒーの庄野雄治さんを徳島よりお迎えしてイベント「ミステリと、アアルトコーヒー」を開催いたします。
知るひとぞ知るミステリ愛好家である庄野さんに「わたしの3冊」をセレクト、ご紹介いただくほか、「ミステリと、ホニャララ」と題して「コーヒー」「北欧」といったキーワードから庄野さんのおすすめのミステリを披露していただく予定です。
庄野さんは都内各所で「コーヒー教室」などさまざまなイベントに参加されていますが、これまで庄野さんとぼくとでプライベートでかわしてきた本の話を今回はじめてイベントとしてみなさんとシェアしようというのがこの「ミステリと、アアルトコーヒー」です。
ミステリ好きも、これからミステリの扉を叩きたいというひとも、敷居の低〜いイベントですのでふるってご参加ください! なお、当日はアアルトコーヒー庄野さんに淹れていただくコーヒーとシナモンロールがつきます。
【イベント】ミステリと、コーヒー
日 時 2018年9月8日(土) 18時30分より(18時開場)
会 場 カフェモイ(吉祥寺)
出 演 庄野雄治(アアルトコーヒー) ききて:岩間洋介(moi)
参加費 2,000円(庄野さんの淹れるコーヒー&シナモンロールつき)
申し込み方法
メールにお名前、お電話番号、人数の記入の上、下記アドレスまでお願いいたします。なお、件名は「ミステリ」としてください。こちらからの返信をもって受付完了といたします。アドレス cafemoimoi★ybb.ne.jp ★を@に変換の上送信してください。
みなさまのご参加お待ちしております。。
26.08.2018-28.08.2018
◎26.08.2018
8月最後の日曜日らしい。いかにも、この夏の総決算といった感じでとても静か。
そんなかスタッフの友人が来てくれたのだが、ときどきそういう人と出くわすことのある、献血が趣味だという男子。「献血男子」。ちなみに、そのスタッフの妹も「献血女子」らしい。ちなみにそのスタッフもぼくも献血は未経験で、「採血のときにはつねに目を逸らす」派。献血好きなひとに言わせると、アイスクリームがもらえる、献血ルームのスタッフの人たちがやさしいなど、献血のメリットはいろいろあるらしいのだが、正直「献血」に恐怖心のある人間にはいまひとつ刺さらない。いいよ、アイスは自分で買うからとか思っちゃう。そういうひと、案外多いのではないか。献血人口を増やすにはではどうしたらよいだろう?
たとえば、こんなのはどうか。献血したら、「社会貢献」として会社が半日休暇をくれる。プレミアム献血フライデー。
◎27.08.2018
髪を切るために少し早仕舞いさせていただく。お休み(火曜定休)がかぶっているので、こうでもしないことには伸びた髪の毛すら切れないのである。お客様から「楽しんできてください!」と言われたのだが、なにか勘違いしていないか?(なにか=フィロソフィーのダンスのリリイベ)
原宿で髪を切っていたら、あまり経験のないような猛烈な雷雨に見舞われる。10秒も間をおかずにドカンドカン、しかもけっこう至近距離に落雷する。電車も当然遅れていたが、無事に家まで辿りついたのが奇跡のよう。とりあえずヘソも無事。
◎28.08.2018
この夏は、ほぼ仕事と仕事についてかんがえることしかしていなかったのだが、きょうはすごく楽しかったし充実した休日だったので、ようやく最後の最後に「夏のおもいで'2018」を手に入れた感じである。
25.08.2018
最高気温の予想図をみたら、関東地方一帯がオレンジ色でも赤色でもなく、紫色になっている。これ、黒くなったらすなわち「死」を意味するのだろう。つまり、きょうの気温は「死」の一歩手前ということ。サバイバルだよ、人生は。
ところで、近々イベントをふたつ予定しています。日程のご確認お願いいたします。
★9月8日(土)18時30分より
徳島よりアアルトコーヒーの庄野雄治さんをお迎えします。「内容未定」ですが、庄野さんの好きなミステリ小説について語り倒してもらおうというモイならではの企画を予定。
★9月15日(土)18時30分より
北欧関連の著書も多いライターの萩原健太郎さんをお迎えします。こちらは、「公開取材」という初の試み。フィンランドのカルチャーについて、萩原さんがインタビューし岩間が答えるという構成になるらしいのですが……。全体的には、カジュアルな北欧談義という感じになりそうです。
参加受付はあらためてご案内させていただきますので、取り急ぎ日程のみ押さえちゃってください!
なお、8月27日(月)は都合により17時30分にて閉店させていただきます。ご不便をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
22.08.2018-24.08.2018
◎22.08.2018
平成最後の夏が、しぶとい。
今年もまた、エアコンの効いた部屋でゴロゴロしながらわけのわからないアメリカのB級映画をテレビ東京の「2時のロードショー」で観るとか、視聴者のみなさんから寄せられた心霊写真特集(集合写真で手や足が写っていないのはそんなに心配は要らない)をワイドショーで観るとか、そういった「夏らしいこと」をなにひとつしないままに終わるのだろうなあ。他に「夏らしいこと」が思い浮かばない。せつない。
夕方、リハ前のチェロしおりさんご来店。スタジオに差し入れるはずのおやつから、カヌレを1個ぶんどる。セボン。
◎23.08.2018
強いて言えば、「じょんご様」の信者である。
ご存知のない方のために書いておくと、「じょんご様」とは秋田県の男鹿半島一帯に古くから伝わる土着の神さま…… などではなく、ジャズサンバを演奏するブラジル・サンパウロ出身のピアノトリオのことなのだが、なぜか荻窪に店があったころから不思議と彼らのCDをかけるとお客様がやってくるのである。以来、ぼくはジョンゴ・トリオを「じょんご様」と崇め、苦しいときの神頼みならぬ苦しいときのジョンゴ・トリオ頼みでピンチを切り抜けているというわけである。そして、今日も今日とてCDをジョンゴ・トリオに替えたとたん、それまで小一時間ちかく客足が途絶えていたにもかかわらず3組続いてやってきた。
谷保のウィルカフェの来栖さんより、盛岡みやげのコーヒー豆をいただく。「六月の鹿」という風変わりな名前をもつ珈琲屋さん。どこかなつかしい、正しい喫茶店のコーヒーの味がした。それにしてもなんで「鹿」なんだろう? そしてなんで「六月」なんだろう? きっと、お店の人は日に8回はお客さんから店の名前の由来を訊かれてるんだろうなあ。ぼくの予想では、もしかしてオーナーの名前に関係あるんじゃない? 「鹿内潤」とか。(ちがうな)
◎24.08.2018
信号待ち。強い日差しにジリジリ焼かれながら、さすがのオレも今年ばかりはこの凶暴な夏のおかげで日焼けしたにちがいないと、二の腕の裏っ側にふと目をやる。思わず横断歩道で声が出た。白っ!!!
むかしはたらいていた会社には、その会社が運営にかかわっているカフェがあったのだが、今年とおなじように殺人的な暑さだったある夏の日のこと、エレベーターでそのカフェのマネージャーと乗り合わせた。「こう毎日暑いとさぞかし売上もいいんでしょうね」というぼくの言葉に、彼は首を振ってこう言うのだった。「ひとは、最高気温が30℃くらいのときアイスコーヒーやアイスティーを飲みたくなるんだよ」。なるほど。「そして、32、33℃になると炭酸系を欲するようになる」。ふむふむ。なんかわかる。じゃあ、体温くらいの暑さだと? 「なにも飲まなくなる」。
あれは本当だったと、この夏、あの日の会話をくりかえし思い出している。