moiのブログ 日々のカフェ season3

東京・吉祥寺の北欧カフェ「moi」の店主によるブログです。基本情報は【about】をご覧ください。

こぐま

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 GWもいよいよ終盤。目の下のクマもいよいよ順調に育っている頃かと思いきや、路上でレッドブルの試供品を配っているお姉さんからガン無視されたので、自分が感じているほどにはまだ疲労が十分顔に現れていない模様。というわけで、きょうもはりきって労働に勤しみたいと思います……。

麗子の喫茶店

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 「麗子像」でおなじみ岸田劉生の娘麗子が経営する喫茶店が、戦前、昭和9年ごろ東中野にあったそうだ。店の名前は「ラウラ」といった。麗子本人がカウンターに立ち接客していたが、雑誌などで取り上げられ物好きの客が新宿あたりから詰めかけるようになると、そんな客たちの相手に疲れたのか、はたまた経営じたいに飽きたのか、姿を見せなくなったという(林哲夫『喫茶店の時代』編集工房ノアより)。とはいえ、押しかける気持ちもわからないではない。だって、リアル麗子見てみたいし。

 ほかにも、東中野には吉行エイスケが経営するバーもあった。店名は「アザミ」と紹介されていたりするが、もともと「アザミ」は於保という医学博士の未亡人が震災前に開いた店で、銀座の資生堂横に移転した後に吉行エイスケが譲り受け、「カカド」(あるいは「カアド」)という店名で経営していたはず(安藤更生『銀座細見』(中公文庫)、小松直人『cafe jokyu no uraomote』(二松堂))。

日々、世界はこんなにも……

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これはおそらく、常日頃から誰もが考えていることだと思うのだ。日々こんなにも世界は進歩しているというのに、どうしてティッシュの最初の一枚ばかりはいつまでたっても何枚もくっついて出てきてしまうのさ。

それじゃない

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新入社員のみなさん、ごきげんよう。そろそろ職場の雰囲気にも慣れてきた頃ではないでしょうか?

会社というところはふしぎな場所です。初対面の相手にむかって「いつもお世話になっております」などと大嘘をついたところで、「貴様!嘘を吐くなッ!」といきなり胸ぐらを掴まれるようなことは決してありません。安心して下さい。また、会社の中でしか使われない<符牒>のようなものもたくさんあります。

たとえば、もしも会社で「いっぴ」という言葉が耳に飛び込んできたとしても、早合点して「長くつ下」を想像しないで下さい。会社では、なぜか「1日」のことを「ついたち」とは呼ばず「いっぴ」というのです。と言うよりも、いまあなたが思い浮かべたのはそもそも「いっぴ」ではなく、「ピッピ」です。さア、落ち着いて、そう深呼吸、深呼吸。

盆回り

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 まったく<刷り込み>というのは恐ろしい。

 たとえばオーダーが立て込むなどして取っ散らかっているとき、脳内で自動的に再生される音楽がある。それは、昭和に育ったよい子なら誰でも知っているあの曲だ。そう、毎週土曜日の夜放送されていたドリフターズの番組『8時だョ‼︎ 全員集合』の前半、セットの「家」がバタバタ崩壊するお決まりの大団円で流れるあの古いチャンバラ映画のBGMみたいな曲。無性に駆け出したい気分のときにはオッフェンバックの『天国と地獄』が、道に倒れて誰かの名を呼び続けたいときには中島みゆきが流れ出すように、ドタバタ取っ散らかっているときにはあの『8時だョ‼︎ 全員集合』の音楽が流れ出す。

 せっかくなので調べてみた。そうか、あの曲「盆回(ぼんまわ)り」という題なのか。ステージ転換のときに流す音楽だから「盆回り」。なるほど。

 こうしてまた無駄な知識がひとつ増え、かわりに大事な事柄をひとつ忘れる。

GWの営業について

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いよいよGWですね。画像は、中国で出土した「晋」の時代のものと思われる<鯉のぼりの化石>です。ウソです。

 

遅くなりましたが、GWの営業予定のご案内です。

火曜日および3日(祝)お休みを頂戴致しますが、その他は通常通り11時30分(土日祝12時)〜19時(18時30分L.O.)です。2日(火)3日(祝)は連休です。

お時間のある方はぜひお立ち寄り下さい。心よりお待ちしております。

 

店主