2月14日は「友達の日」です
きょう2月14日は「ヴァレンタインデー」ですね。
この日不二家のハートチョコレートを貰えるか否かが、昭和の小中学生男子には人生を左右するほどの一大事でありました。そう、「不二家ハートチョコレート」は当時の少年にとってはゴディバの数百倍も価値のある、言ってみれば〝オトコの勲章〟のようなものだったわけですよ!!! すみません、つい興奮してしまいました……。
しかし、いつしか「義理チョコ」なる慣習が蔓延し、ついには「友チョコ」なる新語まで登場しここにきて完全に「ヴァレンタインデー」もサードウェーブ化したのではないかと思われる昨今ですが、こうした〝ガラパゴス化〟をすでに先取りしていたと思われるのがフィンランドにおける「ヴァレンタインデー」です。
フィンランドで「ヴァレンタインデー」といえばそれは「友達の日」のことであり、性別に関わらず親しいひと、日頃お世話になっているひとにカードを贈ったり、花や本をプレゼントするのが通例となっています。さすがは、3人称に男女の区別がない国フィンランド! ヨーロッパで初めて女性の参政権が認められた国フィンランド! 聞くところによると、じっさいフィンランドではクリスマスに次いで郵便局が忙しいのはこの「ヴァレンタインデー(友達の日)」なのだとか。毎年「友達の日」には、特別に記念切手も発行され人気を博します。ことし2016年の切手を飾ったのは、アンネ・ヴァスコさんのイラスト(画像)。個人的には、鳥のしっぽに蝶々がのっている絵柄がお気に入り。
ところでヴァスコさんといえば、2011年の来日時イラストレーターの福田利之さんとともにここmoiでのトークイベントに出演してくださったので、憶えている方もあるいはいらっしゃるかもしれません。
そして思うのです。もうそろそろ、日本の「ヴァレンタインデー」も「友達の日」ってことでいいんじゃね? と。