moiのブログ 日々のカフェ season3

東京・吉祥寺の北欧カフェ「moi」の店主によるブログです。基本情報は【about】をご覧ください。

10.09.2018-11.09.2018

◎10.09.2018

 しごとの合間に、土曜日のイベントにむけた準備を少しずつ。今回のイベントはいつもとちょっとばかり趣向がちがっていて、ライターの萩原健太郎さんを相手にぼくがフィンランドの映画や音楽について知っていることを受け答えしなければならない。責任重大。

 正直、カフェの店主がフィンランドの映画や音楽について取材を受けるというのは場違いな気がしなくもないが、長く「フィンランドのカフェ」というけったいなコンセプトで店をやっているおかげで、映画や音楽をふくむ多彩な情報が日常的に飛び込んでくるという環境にある上、それとともに思いがけずさまざまなネットワークが築かれてゆくという実状もあるので、自然と「広く浅くフィンランドを知っているひと」にはなっているかもしれない。専門家ではないので滔々とうんちくを語るというわけにはいかないが、音楽や映画をとおしてフィンランドという国を楽しく面白く味わうためのちょっとしたコツのようなものは提示できるかもしれないし、そんなふうに「ご試食いかがですか〜?」とサイコロ状に刻んだフィンランドにつまようじを刺してみなさんに声をかけることにこそぼくの役割があるのかもしれないと思い引き受けた。以上、先にエクスキューズしておきます。

 なお、15日(土)のイベントは満席のためいったん受付を終了させていただいておりますが、キャンセル待ち(前日までにキャンセルが生じた場合、受付順にご案内)をご希望の方はメール(cafemoimoi@ybb.ne.jp)にてお問い合わせを。

 

◎10.09.2018

    ちょっと気がかりなことがあったので、予定を変更して池袋でやっている古本まつりへ。本の背表紙を眺めることに、鎮静効果を感じるのはぼくだけでしょうか?

    けっこう丹念に見たつもりだったが、いま調べていることに直接的に関わりそうな収穫とは出会えずじまい。アプローチの仕方がまちがっているのだ。薄々感じていたことではあるけれど、古本まつりのようなイベントの場合、なにも考えずただぼんやりと眺めているときのほうが掘り出し物にあたる確率が高い気がする。欲を出しすぎてよいことはないが、だからといって欲がなければ目標にたどり着けないのもまた事実。やはりアプローチの仕方なのだ。

    古本の話とはまたちがうが、もともと「欲」をオモテに出すのが得意ではない。それによって損をしたことも少なくない気がするが、欲を出して結果が出なかったときの虚無感や喪失感をなにより恐れているからかもしれない。ときどき思い直して「欲」を前に出してみたりもするのだけれど、相変わらずうまくゆかないことの方が多くため息ばかりが量産されてゆくのだ。