moiのブログ 日々のカフェ season3

東京・吉祥寺の北欧カフェ「moi」の店主によるブログです。基本情報は【about】をご覧ください。

03.07.2018

 それはともかく、「ダイドードリンコ」の「コ」が気になってしかたない。ふつうに「ク」じゃダメだったのか。そう思って調べたら、「コ」以前に、社名全体をいじくりすぎていてまったく伝わらない感じになっていておどろいた。

 まず、「ダイドー」は設立母体である「大同薬品工業株式会社」からきているとのこと。なんだ、フツーじゃんか。と思ったら、とんでもない。ダイドーの表記は英文で「DyDo」という、英語でありながらまず確実に英語圏のひとが発音できないものなのだが、そのココロは「『ダイナミック(Dynamic)』にチャレンジを『行う=ドゥ(Do)』という企業姿勢を表し」ているという。いやいや、まったく気づかなかったよ……。

 次に、いよいよ問題の「ドリンコ」である。ウェブサイトによれば、「英語の『ドリンク(Drink)』に、“仲間・会社”を意味する『カンパニー(Company)』をプラスした当社の造語です」と誇らしげだ。誇らしげなのはかまわないが、申し訳ないが1mmも伝わらないのがかえってすごい。。そして、全体としてはつぎのような企業理念が込められているのだそうだ。「ダイナミックに活動するドリンク仲間」。ドリンク仲間……。なので、もし街で「ダイドードリンコ」のひとを見かけたら、「いよっ! ドリンク仲間!」と声をかけてあげよう。きっとダイナミックな活動をみせてくれるはずだ。最低、バク転くらいはしてくれるんじゃなかろうか。

 さて、きょうは定休日だったのだが、どうしても自力でつくってみたい北欧菓子があり、朝から店に「師匠」をお招きして指導を仰いだ。だいたいぼくにお菓子づくりを教えるというのは、おそらく老人にスマホを教えるくらいめんどくさいことにちがいない。それを、イヤな顔ひとつ見せず懇切丁寧に教えてくださったのはありがたいかぎり。いずれ上手に焼けるようになったら、お店のメニューとしてみなさまに召し上がっていただきたいとかんがえている。