moiのブログ 日々のカフェ season3

東京・吉祥寺の北欧カフェ「moi」の店主によるブログです。基本情報は【about】をご覧ください。

当店について

*この記事は常時トップに表示されています

◆モイ  cafe moi  

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営業時間・場所

◆東京都武蔵野市吉祥寺本町2-28-3グリーニイ吉祥寺1F  【 Google マップ

 JR・京王「吉祥寺駅」より徒歩7分

◆平 日  11時30分〜19時(18時30分L.O.)

 土日祝  12時        〜19時(18時30分L.O.)

◆火曜定休

  

 

サービス

◆ランチタイムサービス 毎日 開店時間〜14時

フィンランドシナモンロールのテイクアウト 毎週木・土曜日

◆お誕生月サービス

お誕生日の月にあたるお客様は、当該月中なんどでもカフェでのご飲食代が10%OFFになります(ご本人様に限る)。会計時に、お誕生日のわかるものをご提示ください。

 

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八王子で佐伯祐三の青空とコッペパンに出会う。

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なんとなく風邪気味で熱っぽくもあり迷いはしたのだけれど、朝、体温を測ったら35°Cだったので八王子まで行ってきた。はじめての八王子。古くから栄えた土地だけに、街のあちらこちらには商家や近代建築がまだ残っていて東京の真ん中とはひと味ちがう風情がある。

 

わざわざ八王子まで出向いた理由はというと、八王子の駅から歩いて12、3分の場所にある八王子市夢美術館で開催中の展覧会『昭和の洋画を切り拓いた若き情熱・1930年協會から獨立へ』がどうしても観たかったからである。こういう<地味なことこの上ない>企画は一期一会、観られるときに観ておかないと後々悔しい思いをすることになる。ところで、「八王子市夢美術館」をカタカナに直すと「エイトプリンスドリームミュージアム」となってサンリオっぽくなるね、どうでもいいけど。

 

展覧会は、わざわざ来た甲斐があったという<地味いい>内容で満足。くわしいことはここでは触れないけれど、「1930年協會」はもともと佐伯祐三、木下孝則、小島善太郎、里見勝蔵、それに前田寛治という五人の若い画家が自分たちの作品の発表の場として1926(大正5)年5月に結成した芸術団体であった。とくに決まった主義主張はなく、ただ1920年代の前半、いわゆる〝狂騒の20年代〟を芸術の都パリで修業したという一点でのみつながっている友愛的なグループだったという。その後、「獨立」へとつながるさまざまなドラマがあるのだが、面倒なので割愛する。ただ、名前に掲げた「1930年」に開催された第5回展をもって活動にピリオドが打たれたのは、偶然とはいえまるではじめから終幕を知っていたかのようなふしぎな気分を催させる。

 

さて、チラシ(画像↑)を手にとってみる。メインビジュアルに採用された作品はというと、佐伯祐三リュクサンブール公園」1927(昭和2)年。たしかに<地味いい>企画にはまさに似つかわしいとはいえ、アイキャッチ的な華やかさという点ではどうにもたよりない作品である。ところが、さすがというか、実物をこの目でみるとやはりとてもすばらしくいい絵なのだった。

 

まずひとつは、画面の構成がきっぱり無駄がなく気持ちのいいところ。絵の勉強をしたわけではないのでよくわからないが、要はこういうこと(↓)なのではないか。白線で強調したように、画面下に三角形があり、その頂点からタテに伸びてた線が画面を中央で左右に2分割している。舗道を散策する人びともまた、道の真ん中ではなく三角形のそれぞれの辺の上に置かれているため、こちらの目線は自然とそれぞれの線が交わる一点に収斂する。ただの風景画のようでいて、整然として理知的な印象をあたえるのはまったくこの周到な画面構成あってこそだろう。パリの公園に、まるで神社の参道のような静かで清らかな空気が漂う。

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そしてもうひとつ。佐伯祐三のパリといえば、ぼくの印象はとにかく<どんより曇った空>であった。そして、そのためいつもどこか暗く冷たい感じがある。ちなみに、ぼくはほぼ毎日夢を見るのだけれど、どういうわけか夢に登場する世界はいつもきまって佐伯の描くパリのように曇っている。我ながら、病んでいるなァ。

ところが、である。この「リュクサンブール公園」のパリはめずらしく青空が顔をのぞかせているのである。全体の印象はいつもの<佐伯風>なので、「わぁ、青空だァ」と驚いてしまった。とはいえ、そこは佐伯のこと全開の青空というわけにはいかない。それは、薄曇りの隙間に透けてみえる青空であり、さらにご丁寧にも黒々とした梢の切れ間に恥ずかしげに顔をのぞかせた青空である。ふだんあまり気持ちをおもてに出さないひとが、なにかの拍子にふともらした微笑みのようで、ぼくはきょうこの一枚の絵を観れたことでなんだかとてもうれしくなってしまったのだった。

 

帰り道、駅の近くになつかしいたたずまいのパン屋をみつけた。純喫茶もいいが、こういうレトロなパン屋を街の片隅にみつけるとついうれしくなって入ってしまう。「布屋パン店」というその店は、なんと大正11(1922)年ごろの創業だという。それはまさに、佐伯祐三ら1930年協會の面々がパリの空の下、若い情熱をカンバスにぶつけていたころである。そんな偶然もまたうれしく、バターとジャムを塗ったフカフカで素朴なコッペパンをおみやげに買う。

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10/19関本竜太トークイベント開催のお知らせ

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建築家・関本竜太さんのトークイベントを開催します。

 

関本さんは、建築家のアトリエ勤務を経て2000年よりフィンランドヘルシンキ工科大学(現「アールト大学」)に留学、帰国後の2002年「リオタデザイン」を設立、現在に至るまで住宅を中心に数々の作品を発表しています。おそらくご存知の方も少なくないと思いますが、「moi」も荻窪(2002年〜2007年)、そして現在の吉祥寺(2007年〜)ともに関本さんに内装デザインをお願いしております。

 

過去にも何回か関本竜太さんおトークイベントを開催、ご好評を得てきましたが、今回は雑誌『建築知識』の連載をまとめた新著『上質に暮らすおもてなし住宅のつくり方』(エクスナレッジ、2,200円+税)の発刊を記念して、快適な暮らしのため空間の隅々にに配された設計者による細やかな気配り=おもてなしの実例を紹介しつつ、いかにして心地よい空間をプロデュースするか、その極意(?)を惜しげも無く披露していただきます。もちろん、北欧フィンランドでのエピソードや「moi」の話もまじえて素人にもわかりやすく、カジュアルいお話しいただく予定です。

 

家を建てたいひとはもちろん、改築や部屋の模様替え、北欧のインテリアに関心のある方にとっても聞き応えのある内容になると思いますので、ぜひふるってご参加下さい。

 

なお、当日は会場にて『上質に暮らす おもてなし住宅のつくり方』の販売を行います。ご希望の方には関本さんにサインもしていただけますので、ぜひお求めいただけますようお願いいたします。

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関本竜太トークイベント「おもてなし住宅のつくり方」

◎日時/2017年10月19日(木) 19時15分開演(18時45分開場) 終演20時30分(予定)

◎会場/moi(カフェモイ) 吉祥寺駅より徒歩7分

◎出演/関本竜太(建築家・「リオタデザイン」所長)

◎参加費/1,000円 当日精算・おつりの出ないようご用意下さい

 

*物販は、開場時間よりスタートいたします。中身をチェックしてからのご購入を希望の方はどうぞお早めにご来場ください。

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お申し込み方法

お名前、人数、お電話番号を明記の上、メールにてお申し込み下さい。件名は「トークイベント参加希望」として下さい。宛先は以下、

 

cafemoimoi★ybb.ne.jp ★の部分は、送信時に@に変えてください

 

また、来店時に直接お声かけいただいても受付させていただきます。

 

みなさまのご参加お待ちしております。

生誕150年記念・藤島武二展@練馬区立美術館

 展覧会ではいつも、お気に入りの〝この一枚〟を探す。多少趣味と合わない点があったとしても、たいがい一枚くらいは「ちょっとこれいいかも」と思える作品はあるものだし、なにより〝探す〟眼をもつことでぼんやり眺めているときよりもずっとよく絵が見えてくる、少なくともそんな気になれるところがいい。

 このあいだの休日、家の用事の合間をぬって練馬区立美術館で開催中の『生誕150年記念 藤島武二展』を観てきた。藤島武二は「白馬会」の結成当初からのメンバーのひとりであるが、じつは彫刻家だったぼくの曽祖父も同じく創立メンバーのひとりだった。そんなこともあって、とりあえず「白馬会」関連の展覧会にはできるだけ足を運ぶようにしているので、今回もさほど期待せずに観に行ったのだが、これが思いのほか楽しかったのである。〝この一枚〟のつもりが、気づけばあれもこれもという感じになっていた。

 そこで、ふだんはあまり几帳面に書かない性質(たち)なのだが、気に入った絵をいくつかピックアップし感じたところをブログに書き残してみようと思った。

 まずは、「白馬会」参加当初の作品から。

 

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「池畔納涼」1898(明治31)年 油彩・カンヴァス 東京藝術大学所蔵

 この絵に惹かれたのは、もちろんいまが耐えられないほどの夏の盛りだからということもある。エアコンがなかった時代の人びとは、こうやって水辺にくつろいだり夕涼みに出かけたりすることでなんとか暑さをしのいでいたのだ。

 さて、場所はどこだろう? うっすら睡蓮の葉らしきものが見えるので、やはり上野の不忍池だろうか。時間はわからないが、もはや日中のような強い日差しはそこに感じられない。水面を渡る風が柳の葉をそよそよと揺らしている。地面を覆う夏草はふっくらと生い繁り、時折、ちいさなバッタがぴょこんと飛び出してきそうだ。鉄製とおぼしき脚をもつベンチは、ずいぶんと横に長い。そしてよく見ると、真ん中の仕切りは曲線の装飾になっていてしゃれている。夏の宵には、このベンチに入れ替わり立ち替わりさまざまなひとがやってきてはしばし涼をとって過ごすにちがいない。

 描かれたふたりの少女の姿もまた印象的である。着物のことは詳しくないが、いかにも夏らしい色合いの涼しげな装い。女学生らしきふたりは、この場所に来てもうずいぶん時間が経つのだろう、ひとしきりおしゃべりも済み、いまはめいめい好き勝手に過ごしている。ひとりは、うちわを静かにあおぎつつベンチに腰掛けなにやらぼんやりと考えごとをし、もうひとりはその傍に立って本を読んでいる。そしてそんな様子から、かえってふたりの気のおけない間柄が察せられる。

 初期の藤島武二は、同郷の先輩であり、また恩人でもある黒田清輝から多大な影響を受けた。じっさい、この作品全体を覆う淡いトーンからは黒田らが日本にもたらした<外光派>の影響がみてとれる。その靄ったような色調は水分をたっぷり含んだ真夏の日本の空気を感じさせるとともに、昼と夜との、会話と会話との<間>(あわい)の平和なひとときをこれ以上ないほどよく表出している。

 

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上/「糸杉(フラスカティ、ヴィラ・ファルコニエリ)」1908(明治41)年 油彩・板 ポーラ美術館蔵 下/「糸杉(ヴィラ・ファルコニエリ)」1908-9(明治41-42)年 油彩・板 石橋財団ブリヂストン美術館

 会場に、「糸杉」を描いた絵が2枚あった。どちらも5年間のイタリア留学中に描かれた作品である。留学といっても、文部省の給付金によってようやく実現したこのフランス・イタリア留学に出発するとき、すでに藤島武二は38歳になっていた。若いとはいえない。それでも、念願のヨーロッパの地に降り立った彼はとても興奮していたはずだ。どちらも小さな絵だが、思い切って離れて見てみる。すると、まっすぐ天にむかって伸びる糸杉の、けっして日本ではお目にかかることのできない独特のフォルムがより際立って見えてくる。面白いなァ、ほんとうにイタリアに来たんだなァ、そんな思いで彼はこれを描いたのではないか。未知の風景を前にして、このとき藤島武二の「眼」は青年のそれに戻っている。

 

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カンピドリオのあたり」1919(大正8)年 油彩・カンヴァス 大阪新美術館建設準備室蔵

 これもイタリア留学時の作品。とはいえ、スケッチをもとに帰国して10年後に完成させた大作である。縦長の絵は二幅対になっている(これは右側)。まるで掛軸の油絵バージョンといったところ。縦長の画面を生かすように、建物に挟まれた長い階段を見上げる構図。階段はというとずっと先、空へと伸びている。そしてこの空の、なんという青さ! 画面の中で占める割合はけっして大きくないながらも、この鮮烈な青の効果はものすごい。10年間の<熟成>を経て、彼がイタリアで目にした「青」はよりいっそう青さを増し、輝いている。

 

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 「台南聖廟」1933-35(昭和8-10) 油彩・カンヴァス 宮崎県立美術館

 イタリアの「青」に対して、台湾を旅した藤島武二をとらえたのは聖廟の壁の「赤茶色」だった。もはや建物のかたちなどどうでもいい、赤茶色の質量だけが重要なのである。このシンプルかつ大胆な構図を見てふとぼくは、代々木の切り通しを描いた岸田劉生の作品を思い出した。

 

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岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」1915(大正4)年 油彩・カンヴァス 東京国立近代美術館

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「婦人と朝顔」1904(明治37)年 油彩・カンヴァス 個人蔵

 垣根にはわせた朝顔を背景にたたずむ女性。黒目がちで、そして首は細く長い。しばらく見ているうち、朝顔の背景は次第に装飾的ななにか、たとえば壁紙のようにも見えてくる。そうなると、これはもう完全に<ラファエル前派>の世界である。

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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「Venus Verticordia」1864-68年 

 藤島武二は、この「婦人と朝顔」を出品した際、キャプションに<装飾用>という但し書きをつけたという。ラファエル前派の画家たちが、タブローにとどまらずステンドグラスや壁画、タピストリーなどの装飾美術にも積極的に取り組んでいたこと、また、この作品を発表する前後、彼がラファエル前派やアールヌーヴォーを模したような装丁や挿画の仕事を数多く手がけていたことを思えば、この絵を描いた当時、彼は明治後期の日本にあってラファエル前派のような装飾美術の可能性をみていたのかもしれない。 

 そして、装飾的表現を効果的に配した肖像画はより洗練さを増し、20年後の作品「東洋振り」でひとつのピークを迎えることになる。

 

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「東洋振り」1924(大正13)年 油彩・カンヴァス 個人蔵

 まず、タイトルの「東洋振り」とはなにか? キャプションの英訳を見たら、「Orientalism」となっていた。なるほど。

 ところで、藤島武二は、ルネサンスのイタリア絵画にみられる横向きの女性の肖像に触発されてこの作品を構想したという。じっさい、会場には「ピサネルロ『ジネヴラ・デステの肖像』模写」も並べて展示されていた。周到に準備がなされていたようだ。西洋画とがっぷり四つで取り組んできた藤島武二が、より<東洋らしさ>を意識し、西洋画との融合をめざしたのがこの作品ということになる。日本ならではの、アジアならではの西洋画の創造。

 それにしても、この一枚の絵につめこまれた情報量はハンパない。すでに触れたような「横向きの女性像」というルネサンスのモチーフに加え、奥行きを欠いた平面的な装飾と立体的な人物を一枚の画面の上に構成するやりかたは、たとえばクリムトを連想させたりもするし、手にした団扇に描かれた花々はアールヌーヴォーの世界ともそう遠くない。本の装丁や絵葉書のイラストなど幅広く手がけ、「白馬会」のメンバーの中でもデザイン的な才能で抜きん出ていた藤島武二らしい。自分が時間をかけてインプットしてきたものをこの一枚のなかで昇華させようと試み、また、その「たくらみ」はなかば成功しているようにみえる。

 チャイナドレスを身につけた聡明そうな横顔の少女は、豊かな黒髪が印象的である。黒髪を見慣れたぼくらですらそうなのだから、もし西欧のひとが見たらその印象はより強烈なのではないか。モデルは日本人らしいが、当時の最新モードであった「中国趣味(シノワズリー)」をさっそくとりいれているあたり、絵葉書のデザインにミュシャの作風を巧みにとりこむなどしていた藤島武二の時代をとらえる眼のたしかさが感じられる。なお、大正時代に文人や芸術家を虜にした「シノワズリー」については、川本三郎『大正幻影』(岩波現代文庫)にくわしい。

 

晩年の藤島武二は海を、とりわけ日の出や日没前の海をひたすら描きつづけている。そこに描かれた海や空は、一周巡って、ふたたび柔和で微笑むような光と色彩にあふれていた。

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練馬区美術館での『生誕150年記念 藤島武二展』は9月18日(月)まで。その後、鹿児島(鹿児島市立美術館)・兵庫(神戸市立小磯記念美術館)に巡回予定。

絶賛カラ回り中…… ですが

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6月の終わりというのは、みなさんお忙しいのでしょうか? こちらはすっかり絶賛やる気カラ回り中!! です。

そんななか、きのうは初代スタッフのひとりが遊びに来てくれました。彼女は10年前、オープン当初に半年弱くらい手伝ってくれたのですが、それにしてはずいぶん詳しくメニューや当時一緒たった仲間のこと、ちょっとした出来事など憶えていて話してくれる。感心して「記憶力いいね」と言うと、「楽しかったことだけは忘れないんですよ」との返事。

お世辞でもうれしい。こういう一言が、まずなによりも日々の糧になるのです。

 

韓国のお茶

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なおみさんから韓国のおみやげを頂いた。

お茶だというが、なによりすてきなデザインのパッケージが目を引く。おみやげの愉しみとは、それを選んだひとのセンスに触れる愉しみでもある。このお茶にしても、いかにも洗練されたなおみさんらしいセンスに溢れている。

パッケージに描かれた宵闇に浮かぶ島のイラストから目を離し、文字を読もうとするのだがハングル文字が大半を占めていていっこうに判読できない。かろうじて英語の表記があったので読んでみると、<発酵させたJEJU TEAに甘い梨のフレーバーを加えた>とある。JEJU TEAってなんだろう? としばし首をかしげる。あ! チェジュ! 済州島のことかと納得。とすると、パッケージに描かれていた島もきっと済州島にちがいない。甘い香りのウーロン茶といった味わいは、街角でよく知っているひとが見慣れない装いで佇んでいるのを見たときのような不思議な印象をもたらす。

世界にはいろいろな言葉があり、景色があり、味がある。おみやげに頂いた一杯のお茶が、多様な世界を知ることの豊かさを教えてくれる。

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ひよ子

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スタッフのひとりが、シフォンケーキに添えているずんぐりとしたかたちの鳥のクッキーをなんの迷いもなく「ひよこのクッキー」と言うのを聞き、さすがは福岡県出身‼︎ と妙に感心した。ぼくはずっと「あひる」かなにか水鳥と思っていたのだが……。

画像は、東京ひよ子限定の「塩ひよこ」。黄身餡じゃなくて粒餡なのが新鮮。ちなみに、東京には「ことり」というムンクの叫びみたいな相当ひどい「ひよ子」の<ジェネリック>があるのだが、それはそれである意味ちょっと捨て難い。

 

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